「リンキング(linking)」とは

英語の授業ではネイティブの話し方なんて考えたこともなかった昭和世代です

学生時代、マドンナの歌を覚えたくて何度も歌詞カードを見ながら聴いたのですが、学校で習った発音とはまるで違っていて、なかなか聞き取れませんでした。

そのうちに気づいたのが、「単語の最後の子音と次の単語の母音がつながって発音されている」ということ。たとえば「Get it」が「ゲリッ」のように聞こえるあの現象です。

当時はそれに名前があるとは知らず、ただ「英語って音がつながるんだな」と思っただけでした。

やがて「リンキング」という言葉を耳にするようになりましたが、まだあまり一般的には知られていない印象です。

今回は、この「リンキング」について、まだ聞き慣れないという方にもわかりやすくご紹介したいと思います。

ChatGPT:

「リンキング(linking)」とは、英語の発音において、単語と単語をつなげて滑らかに発音する現象のことです。英語を自然に聞こえるように話すために、とても大切な要素です。

「一般の日本人」でリンキングを“知っている”人は、まだ少数派です。
ただし、英語学習経験がある人や発音に興味を持っている人の中では、徐々に知られるようになってきています。


一般層の認知度(イメージ)

リンキングを知っている可能性
英語にほとんど触れない人 ほぼ知らない(0〜10%)
中高で英語を習った一般の人 言葉としては知らないが、聞けば「あ〜、単語がつながるやつ?」となんとなく理解
TOEICや英会話学習者 一部の人は知っているが、あまり実践できていない
発音やリスニングに力を入れている学習者 よく知っており、訓練していることも多い

一般人が驚くリンキングあるある

たとえば以下のような発音を聞いて…

実際の発音 単語 一般の人の反応
wanna(ワナ) want to 「え、want toってそう聞こえるの⁉」
gonna(ゴナ) going to 「ゴナって何の略?」
did you(ディジュ) did you 「全然聞き取れない!」

こうした体験を通して、「あれ?英語ってつながってる?」と気づく人は増えています。

リンキングが日本で意識され始めた流れ

① 昔の英語教育(〜1990年代頃)

  • 学校英語では主に「文法・単語・読解」が中心。

  • 発音は「音素(母音や子音)」にとどまり、リンキングやリダクションのような自然な会話の発音はほぼ扱われていなかった。

  • カタカナ英語や1語ずつ区切る発音が主流だった。


② 2000年代:発音教育に変化

  • リスニング重視の学習法が注目され始め、**「音の連結」や「消失」**といった実用的な発音が教材や参考書で取り上げられるように。

  • 例:アルクなどの英語学習出版社が「音声変化」や「リンキング」をテーマにした教材を出す。


③ 2010年代〜現在:動画・YouTube・発音専門講師の登場

  • ネイティブや発音コーチによる発音解説動画が普及。

  • 「リンキング」「リエゾン」「音のつながり」「connected speech」などの用語が一般英語学習者にも浸透。

  • 学校英語でも、特にリスニング教材でリンキングが扱われるように。


教材や用語としての登場時期

  • **「リンキング」**というカタカナ語として登場したのは、2000年頃からの英語学習書や発音本。

  • それ以前は「連結」「音のつながり」など別の表現で説明されていました。


豆知識:なぜ最近注目された?

  • TOEICや英検のリスニング問題で、ナチュラルスピードの英語が多くなった。

  • 英語学習者の間で「聞き取れないのは発音のせい」と気づき、リンキングやリダクションを学ぶ動きが広がった。

リンキングの例とパターン

以下に代表的なリンキングのパターンを紹介します。


① 子音 + 母音

子音で終わる単語の後に、母音で始まる単語が来ると、つなげて発音されます。

  • 例:
    Get itGe-tit(ゲリッ)
    Pick it upPick-it-up(ピキタップ)


② 同じ音が連続

同じ音が連続すると、1つにまとまって発音されます。

  • 例:
    Big gameBi-game(「g」が1回)
    What timeWha-time


③ rリンキング(R-linking)

rで終わる単語の後に母音が来ると、「r」が強調されてつながります(特にイギリス英語に多い)。

  • 例:
    For exampleFo-r-example
    Here it isHea-rit-is


④ intrusive r(挿入されるr)

本来はrがないところに、滑らかに話すためにrが挿入される現象。これも主にイギリス英語で見られます。

  • 例:
    Law and orderLaw-r-and order
    Idea of itIdea-r-of it


なぜリンキングが重要?

英語を話すとき、すべての単語をはっきり区切ると不自然になり、ネイティブには通じにくくなることもあります。リンキングを意識すると、英語らしい「流れ」が生まれます。


リスニング力アップにも効果的!

ネイティブの会話を聞いたときに「単語が消えた?」と感じるのは、リンキングのせいで音がつながっているからです。リンキングを知っていると、聞き取れる音がぐんと増えます。